ロココ(18世紀前半期)。
バロック時代の重厚で躍動的な美に対して、ロココは優美で軽快な装飾、曲線が取り入れられました。
家具は、権威や格式を示すものから、サロン生活を楽しむため、使いやすさと芸術的な美しさを追求して発展した様式です。
サロン生活のための室内装飾や家具の発展には、中心になる教養のある美しい婦人の力も大きかったようです。
優雅な生活をするための小ちんまりしたシャトーやパピヨンをつくり、室内の装飾や設備にはぜいをつくしました。
そして新しく婦人用のプライベートな私室として、ブードアールやアルコープが設けられました。
壁面は、バロックの色大理石装飾からしっくいに、ロカイユや草花に金を塗ったり、花柄や縞模様の壁紙を張ったり、床には草花模様のタペストリーを敷いたり、椅子やテーブルの卿に、カブリオールとよぶ曲線脚を用い、絹地やタペストリーを張り、背や座面に詰め物をし、座り心地のよく、美しい椅子を求めたりしました。
婦人服にパニエ(下着)を用いたので、椅子の肘掛けが後退しました。
ブードアールには、カナペとよぶ、装飾用の長椅子を設け、楽しい会話や、安らぎのある雰囲気をつくりました。
サロン生活に疲れた婦人が使う休息用椅子にブリゼとよぶものがありますが、これはベルジエール(肘掛け)とデイベットを組み合わせた椅子です。
壁面装飾用にコモドとよぶテーブルを壁鏡の下や窓間壁に設けました。
ルイ十五世は書斎にビュロー(蓋つき事務机)を使い、婦人の化粧テーブルには机と化粧台を兼ねたものを使っていました。
寝台は、華麗で軽快なものにかわりました。